米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間25日午後8時52分、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から、太陽活動を観測する調査衛星2基の打ち上げに成功したと発表した。
太陽活動を立体的に観測することを目的とした「STEREO(Solar Terrestrial Relations Observatories)」計画の一環。STEREOはNASAの3度目の太陽観測プロジェクトに相当し、期間は2年間。
ゴルフカートとほぼ同サイズの2基の調査衛星は太陽の周回軌道に乗り、太陽を立体的に観測する。また太陽フレア現象と呼ばれる、突然の爆発現象によって放出されるコロナガスの様子、その発生の理由などについて調査する。コロナガス放出は衛星通信に障害を及ぼすだけでなく、地球の磁気圏と衝突すると深刻な磁気嵐を引き起こす。
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NASAなどによると、南半球の冬期に、南極上空の気温が例年よりも低かったことが原因。これから夏に向かう南半球では、紫外線の量が例年以上になりそうだという。
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