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EFFがブロガーのための「情報公開法Q&A」サイトを公開
電子フロンティア財団が、プロのジャーナリストでなくても、政府機関の権力乱用などを公にすることができるとし、そのための手法として、情報公開法の利用法を分かりやすく説明するサイトを立ち上げた。
プロのジャーナリストでなくても、ブログなどを通じて情報発信はできるようになったが、政府機関の情報へのアクセスは難しい――電子フロンティア財団(EFF)のFLAGプロジェクトは10月26日、こうした状況に対処するためとして、ブロガーのための情報公開法Q&Aサイト「Bloggers' FAQ on the Freedom of Information Act」を公開した。
FLAGプロジェクトは、情報公開法や訴訟により、米政府によるプライバシー侵害の事実を明らかにすることを目的としており、既にFBIの捜査方法をめぐる提訴などを行っている。「ほかにもまだ多くの重要な課題がある」とEFF。「情報公開法を利用すれば、誰もが政府の権力乱用などを公にすることが可能になる」としている。
Bloggers' FAQ on the Freedom of Information Actのサイトでは、連邦捜査局(FBI)や米国環境保護庁、米国食品医薬品局(FDA)などの政府機関が保持している情報へのアクセスを求めるに当たり、個人が情報公開法をどのように利用できるかが示されている。どういった情報をどの機関に要求すべきか、といった情報に加え、情報公開依頼を迅速に進める方法や、手数料免除の手続きなどについても説明している。
FLAGプロジェクトでは、ブロガーを対象とした法律案内も併せて公開している。
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