ニュース
みずほ証券、東証を提訴 誤発注問題で415億円賠償請求
昨年12月に起きたジェイコム株の誤発注問題で巨額の損失を出したみずほ証券は、東京証券取引所を相手取り、415億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
昨年12月に起きたジェイコム株の誤発注問題で巨額の損失を出したみずほ証券は10月27日、東京証券取引所を相手取り、415億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
同社は昨年12月8日、同日に新規上場した人材派遣業のジェイコム株式に対し、「61万円で1株」の注文を「1円で61万株」と誤発注。すぐに注文の取り消し作業を行ったが「東証システムの不具合で取り消せず、損失は約407億円にふくらんだ」と主張している。
請求額は407億円に弁護士費用などを加算したもの。同社は東証と損失分担について協議してきたが、進展がなかったため訴訟を提起した、としている。
東証は「訴状の内容を確認した上で、しかるべき場で当方の主張を明らかにしていきたい」とコメントしている。
関連記事
- システム障害引責で東証社長が辞任
相次いだシステム障害の責任を明確化するため、東証の鶴島社長が辞任。東芝相談役の西室会長が当面兼任する。 - 東証システムの不具合が判明 大量誤発注取り消せず
みずほ証券の巨額誤発注問題で、同証券が誤発注を取り消すことができなかったのは東証のシステムに起きた不具合が原因だったことが判明し、東証が謝罪した。 - 東証システム障害、原因は富士通の項目記載漏れ
東証が取引を一時停止したシステム障害の原因は、富士通の資料に必要事項の記載漏れがあったため、と東証が発表した。 - 「ソフトは二重化できない」――東証の取引停止、原因はプログラムミス
東証史上初となる全銘柄の取引停止を引き起こしたシステム障害の原因は、プログラムミスだったと分かった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.