東京証券取引所は11月2日、ニフティの上場を承認した。所属部は公開価格決定後に決める。公開予定日は12月7日。証券コードは「3828」。
同社は1986年、旧日商岩井と富士通の出資で設立。当時の社名は「エヌ・アイ・エフ」だった。1987年にパソコン通信「ニフティサーブ」を始めた。1991年に現社名に変更し、その後インターネット接続サービスも開始。1999年に富士通が100%子会社化し、富士通のISP「Infoweb」と統合したのを機に現サービス名「@nifty」に変更した。2001年末には、当時経営不振に陥っていた富士通がソニーに売却するとの報道もあった(関連記事参照)。
2006年3月期の連結業績は、売上高が687億100万円、経常利益が16億2900万円、純利益が7億4800万円。今期の連結業績予想は、売上高が843億9700円(前期比22.8%増)、経常利益が21億6200万円(同同32.7%増)、純利益が11億8200万円(同58.0%増)。
現在の発行済み株式総数は20万株で、富士通が100%を保有している。公開に伴い、2万7800株の公募増資に加え、富士通が4万1700株の売り出しを行う。公開価格決定は11月28日。主幹事は野村証券。
想定発行価格25万円をベースとした手取り概算額は64億7895万円。設備投資やIT関連企業への投融資に充てるとしているが、「具体的な資金需要の発生までは安全な金融商品で運用する」としている。
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