米Intelは11月14日、クアッドコアXeon 5300シリーズを正式発表した。サーバシステムやワークステーションへの搭載を見込む新マイクロプロセッサは、4つの「頭脳」を内蔵している。
Intelは4年前、マルチコア技術への移行を始めた。まずHyper-Threading Technology(HT Technology)を導入、次いで昨年4月には、デュアルコアCPUを発表した。最近では、Intel Coreマイクロアーキテクチャを基盤とするプロセッサを含む新たなプロセッサを40個以上投入、製品ラインを一新した。
クアッドコアXeon 5300は、デュアルコアXeon 5100とほぼ同コスト、同じ熱設計枠内で、最高50%の処理高速化を実現している。
14日発表されたクアッドコアXeon 5300シリーズのプロセッサは4種類。クロックスピードは1.6GHz〜2.66GHz、FSBは1066MHz〜1333MHz、TDP(熱設計電力)は80ワットまたは120ワット(2.66GHz版)で、価格は455〜1172ドル。
来年第1四半期中に、Inteはさらに2種類のクアッドコアXeonプロセッサを導入する予定で、1つはTDPわずか50ワットの低電圧版、もう1つはシングルソケット型のワークステーションとサーバ向けの製品となる見通し。
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