韓国Samsung Electronicsは11月21日、これまでの世界最薄を記録した液晶よりさらに0.07ミリ薄い、0.82ミリのTFT液晶を開発したと発表した。同時に、保護層を含む液晶パネル全体を単一の薄いモジュールへと統合することで、液晶を従来品よりも見やすく、かつ衝撃に強くする新技術「i-Lens」も発表した。
薄さを実現するため、Samsungは、液晶モジュールの厚みの最大要因である、導光板の部分組立品とガラス基板を再設計。新液晶を採用すれば、携帯端末メーカーは、端末を1.4〜2.4ミリ薄くできるという。
現在の大半の携帯電話では、液晶と保護プラスチックシートの間に2〜3ミリの隙間があるのが一般的。Samsungのi-Lensを用いた液晶の場合、隙間を空けずに直接液晶上にシートを乗せることができるため、さらに薄型化することができる。
新開発の液晶のサイズは2.1インチと2.2インチの2種類で、画素数は240×320(QVGA)、輝度300カンデラ/平方メートル、コントラスト比500:1。2007年後半からの量産を見込む。
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