欧州委員会は11月23日、11月16日にMicrosoftに通達した文書提出期限の11月23日を、同社が守ったことを明らかにした。
同委員会は、2004年3月にMicrosoftの独禁法違反問題をめぐって下した決定に基づき、サードパーティーが同社のソフトウェアと互換性のある製品を開発できるよう、技術文書の提出を求めていた。
Microsoftは2006年7月18日に技術文書を提出したものの、委員会は基準を満たしていないとして差し戻した。以降、修正してはそれを委員会側が不服として差し戻すというやりとりが繰り返されてきた。Microsoftによると、300人を超えるエンジニアとテクニカルライターが修正作業に携わったという。
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