Wall Street Journalが1月から紙面を刷新――Webとの連係強化
Wall Street Journalでは、オンラインでのニュース報道を充実させる一方、紙版では「昨日起こったこと」の報道より、その意味や背景などを掘り下げた記事へと重点をシフトする。
米Wall Street Journalは12月4日、2007年1月2日からの紙面刷新の内容を発表した。読者が、新聞だけでなく、オンラインなどさまざまなソースからニュースを得るようになった状況を背景としたもので、新紙面では、有料Webサイト「The Wall Street Journal Online」との連係を強化。ニュースや出来事の報道を、オンラインでより詳細にカバーする一方、紙面では、ニュースの分析や解説など、より掘り下げた記事へ重点を移す。
新しいWall Street Journalの紙面は、従来よりもスリムなサイズとなるが、記事は従来の長さを維持。「昨日起こったこと」の報道記事を減らし、そのニュースの持つ意味の解説や分析記事を増やす。また「今日の行事」についての解説も織り込んでいく。紙面デザインも一新し、見出しやフォントを変更。新しく設けた要約欄や解説画像を活用し、よりビジュアルに読者に訴える紙面にするという。
一方のThe Wall Street Journal Onlineでは、ニュース報道を強化するほか、金融情報や統計の提供も紙面からオンラインへと移行する。株価の分析ツールなどを、同じく1月2日に公開する「Markets Data Center」で提供する。
新紙面の採用に伴い、初日には全米でWall Street Journal紙を無料配布するほか、The Wall Street Journal Onlineも無料で公開する。
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