ネットエージェントによると、2006年末から2007年に掛けての期間、Winnyのノード数はやや減少傾向を見せたという。
同社では、独自の検知システムを構築し、P2P型ファイル共有ソフト「Winny」のノード数を観測してきた。これによると年末年始の間、平日は29万〜37万、土日は41万〜45万以上のノード数が観測されたという。
ただしこの数字は、ネットエージェントが12月15日に公表した調査内容と比べると、若干減少傾向にある。
調査期間 | 平日のノード数 | 土日のノード数 |
---|---|---|
2006年4月10日〜23日 | 44万〜49万 | 50万〜53万 |
2006年8月1日〜31日 | 39万〜41万 | 43万〜44万 |
2006年12月1日〜14日 | 34万〜40万 | 42万〜45万 |
2006年12月15日〜2007年1月8日 | 29万〜37万 | 41万〜45万 |
ネットエージェントによるWinnyノード数の調査結果
前回の調査では、Winnyの開発者である金子勇氏が有罪判決を受けた後もノード数に目立った減少はみられなかった。一方今回の調査では、30万を下回る数が観測された日もあったという。おおむね、年末にかけて一時的に減少し、休暇明けより平均的な数値に戻るという動きが見られた。
ネットエージェントはこの背景に、年末年始の帰省や旅行などが挙げられるとし、Winnyのノード数にユーザーの行動が反映しているのではないかと推測している。
なお同社はWinnyの暗号化通信を解読できる「One Point Wall」を開発したほか、Winny/Shareネットワーク上に流出したファイルの調査などを実施している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.