米AMDが1月23日発表した第4四半期(10〜12月期)の決算は、売上高は17億7300万ドルとなった。このうち、ATI事業を除く売上高は13億7400万ドルで、前年同期の13億5100万ドルに比べ、2%増にとどまった。
また最終損益は、5億7400万ドル(1株当たり1.08ドル)の赤字に転落。ATI買収関連費用が5億5000万ドル、ストックオプション関連費用が2700万ドル含まれているという。前年同期のAMDの純利益は9600万ドルだった。
マイクロプロセッサの出荷台数は、前年同期比26%増で過去最高を記録。またモバイルプロセッサも、出荷台数は同76%増、売上高は85%増で、いずれも過去最高を記録している。一方、AMD全体での粗利益率は36%で、前年同期の57%、第3四半期の51%から下落。AMDでは、「平均販売単価(ASP)の大幅な下落と、ATI事業の統合によるもの」と説明している。
通年の売上高は56億4900万ドル。ATI事業を除くと52億5100万ドルで、前年比33%増となった。
1〜3月の業績予想は、売上高を16億〜17億ドルと見込んでいる。
関連記事
- プロセッサ市場の形勢変化を示すAMDの業績警告
Intelからシェアを奪ってきたAMDが価格戦争で痛手を被り、守勢に立たされているようだ。(ロイター) - AMD、第4四半期は3%増収の見込み
- Intel、価格競争の影響で減収減益
Intelの第4四半期決算は減収減益となった。引き続き厳しい価格競争の影響を受けているが、販売単価は前期から好転しているという。 - AMD増益、OpteronやTurion好調
AMDの第3四半期決算は、Opteronやモバイルプロセッサの好調、メモリ事業のスピンオフなどの効果もあり、純利益は前年同期比77%増となった。一方、デスクトッププロセッサは価格下落が続いているという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.