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MySpaceとSentinel、性犯罪者のデータベース技術を児童保護組織に寄付
MySpaceとSentinel Techが、性犯罪者を識別、ブロックするためのデータベース技術を寄付。オンラインでの児童虐待事件捜査に協力する。
人気SNSの米MySpaceとSentinel Techは1月29日、両社が共同で開発した性犯罪者識別データベース技術「Sentinel Safe」を、全米児童保護組織National Center for Missing & Exploited Children(NCMEC)に寄付すると発表した。同データベースは、性犯罪者を識別、オンラインコミュニティーから排除し、立ち入りを禁じるためのもの。NCMECはデータベースを分析ツールとして活用、警察当局による児童誘拐捜査、性的虐待事件捜査に役立てる。
MySpaceは昨年12月、Sentinel Techと共同で同データベースを開発。データベースには警察機関に登録されている全米推定60万人の性犯罪者情報が記録されている。州で新たに性犯罪者の登録が行われると、ただちにその情報が送られ、データベースが更新される仕組みになっている。
MySpaceは2006年4月、初めてNCMECと協力、同機関の安全広告の掲載やオンラインの安全性向上を共同で推進してきた。最近では誘拐情報を発信するAMBER Alertをサイトから送信することでも合意している。
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