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世銀グループ、アフリカのネット接続に1億6450万ドルの融資
アフリカ東部・南部は「世界で唯一」ブロードバンド接続が整備されていない地域。今回の融資は、同地域25カ国を対象としたプロジェクトの第一弾となる。
世界銀行の理事会は4月2日、ケニア、ブルンジ、マダガスカルでのブロードバンド接続環境整備のための1億6450万ドルの資金融資を、全会一致で承認したと発表した。融資は、世銀グループの国際開発協会(IDA)によって提供される。
世銀によると、アフリカ東部・南部はブロードバンドインフラが整備されていない世界で唯一の地域。結果として、高コストの衛星接続に頼らざるを得ない状態で、ビジネスや教育面での国際競争力を得ることが困難となっているほか、政府機関でも、他国政府や国民とのコミュニケーションが非効率になっているという。
世銀ではこうした状況に対処するため、総額4億2400万ドルの「Regional Communications Infrastructure Program」(RCIP)プロジェクトを設立、アフリカ東部・南部計25カ国で、ブロードバンド接続環境の改善のための融資などを行う。今回承認された3カ国への融資は、RCIPの第一弾となる。
世銀では、RCIPプロジェクトの終了時には、同地域のすべての国の首都と主要都市で、ブロードバンド接続が手の届く価格で利用できるようになると見込んでいる。
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