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SAP、欧州の2企業を買収
ノルウェーのID管理ソフトベンダーMaXwareとフィンランドの企業向けコミュニケーションソフトベンダーWicom Communicationsを買収する。
独SAPは5月14日、ノルウェーMaXwareと、フィンランドWicom Communicationsの買収を発表した。買収金額はいずれも非公開。MaXwareの買収取引は5月中に完了する予定。一方のWicom Communicationsの買収は、5月7日に完了している。
MaXwareは、ID管理ソフトの提供企業で、メーカー、金融業界、政府機関などさまざまな業界で、世界中に300社以上を顧客に持つ。MaXwareの技術は、複数のシステムやビジネスプロセスで統合ID管理を可能にするとSAPではみており、買収により、SAP NetWeaverプラットフォームのID管理機能の強化を図る計画。
Wicom Communicationsは、企業向けのコミュニケーションソフトを手掛け、コンタクトセンターを中心に、18カ国に顧客を持つ。SAPでは、買収によりビジネスシステムとコミュニケーション技術を統合することで、顧客企業に対し、より効率的な業務を可能とするシステムを提供できるとしている。
SAPでは、ソリューションのさらなる拡大を図るため、カスタマーのニーズに合った技術や機能を買収するという戦略をとっており、今回の2件の買収もその戦略に沿うものとしている。
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