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Nielsen、携帯メディア利用状況の測定を開始
携帯でのネットやテレビ視聴の増加を受け、調査会社のNielsenが携帯関連の調査を強化。通信業者別のメディア利用状況などを追跡する。
調査会社の米Nielsenは6月6日、携帯端末でのメディア利用状況を測定する新サービス「Nielsen Wireless」を発表した。
Nielsenではこれまでにも、携帯端末の利用者層の区分や着信音の売り上げなどについて調査を行っていたが、新サービスでは、携帯端末でのインターネットや動画、テレビ番組などの利用状況を追跡。携帯通信業者や各種メディアに対し、携帯での人気メディアの傾向などの情報を提供するとともに、広告主に対しては、モバイルマーケティング機会を適切に評価する材料を提供する。
Nielsen Wirelessによる最初の調査「Mobile Vector」は、米国で7月に発表予定。既存のテレビ視聴率調査の参加者から得たデータを基に、利用者層に関するデータやメディア利用状況を携帯電話会社別にまとめるとしている。
業界団体CTIAによると、米国での携帯電話サービスへの加入者は2億3000万人を超えるという。Nielsenでは、第1四半期に携帯端末でインターネットを利用した人(12歳以上)は3300万人以上、ビデオを見た人は800万人以上と推定している。また携帯電話会社ごとに、それぞれ加入者の家庭でのテレビ番組視聴傾向にも違いが見られ、例えば人気オーディション番組「American Idol」の最終日の視聴率は、SprintやAT&T加入者に比べてVerizon加入者で高かったとの調査結果も発表している。
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