米アリゾナ大学は7月5日、「女性の方がおしゃべり」という通説を覆す研究結果を発表した。女性が発する単語の数は、1日当たり平均1万6215語だったのに対し、男性は平均1万5669語で、大きな差は見られないという。
女性の方がよく話すとの説はよく紹介されており、最近では、著名な精神神経科医が「男性が7000語程度しか話さないのに対し、女性は1日に2万語を話す」との見解を著作の中で示しているという。
これに対し、アリゾナ大学の研究結果では、男女差は1日500語程度。研究では、最もよく話す男性は4万7000語を話した一方、最も語数の少なかった男性は500語以下と、大きな個人差が見られ、「それに比べれば、500語の差などわずかなものだ」と、研究を行ったマティアス・R・メール助教授はコメントしている。
メール助教授らは、会話のすべてをデジタルに記録するレコーダーを開発。米国とメキシコの男女大学生400人近くを対象に、6年間にわたり研究を行った。メール助教授は、研究対象が大学生だけに偏っている点を認めつつも、研究結果は、よく話すのは女性、との「都市伝説」を支持するものではない、としている。
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