ニュース
海賊版ビデオを許すな――独立系監視団体がGoogleを批判
Google VideoやYouTubeで海賊版ビデオの流出を許しているとして、監視団体がGoogleに対して強く抗議している。
独立系監視団体National Legal and Policy Center(NLPC)は7月12日、GoogleがGoogle VideoやYouTubeでの海賊版流布を許しているとして抗議、同サイトで実際に視聴できた海賊版タイトルを公表した。
つい最近も、最新映画「Sicko」「Evan Alimighty」の海賊版がGoogle Videoに流出。メディア大手Viacomは、これまでYouTubeに約15万本の海賊版が流出したとして、Googleに対し10億ドルの損害賠償を求め訴訟を起こしている。
NLPCは、MySpace、TorrentSpy、DailyMotion、Break.comなどのサイトが海賊版の掲載を防ぐフィルタリングシステムを導入しているのに対し、Googleが技術や予算を理由に導入できないとしているのはおかしいと批判。7月7日時点でGoogle VideoまたはYouTubeで視聴可能だった映画、テレビ番組、コンサートビデオの海賊版「トップ50」リストを公開した。順位は両サイトに掲載されていた日数による。リストには現在劇場公開中の映画も含まれている。
トップ50リストによると、1位はWarner Brothersの「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(Part I)で掲載日数は434日、2位はHBOの「Baghdad ER」で同409日、3位はSony Picturesの「スパイダーマン」で290日。
関連記事
- Google、YouTubeの著作権保護ツールについて報告
Googleは現在、YouTubeにアップロードされた著作権侵害ビデオを特定するためのツールをテストしている。「そう遠くない将来」にこの技術を発表する。 - Viacom、著作権侵害でYouTubeとGoogleを提訴
Viacomが10億ドル以上の損害賠償を求め、YouTubeと親会社のGoogleを提訴した。 - MySpace、著作権保護ツール「Take Down Stay Down」導入へ
著作権法違反のコンテンツが繰り返しポストされるのを防止するツールを導入する。 - 動画共有サイトのトラフィック、YouTubeがダントツ1位
著作権関連の訴訟の数々を抱えつつも、YouTubeのシェアは拡大を続けており、5月の時点で60.2%だった。(ロイター) - 特集:YouTubeの可能性と危うさ
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.