米EMC傘下のVMwareは7月23日、仮想環境で動作するアプリケーションなどの性能測定用ベンチマーク「VMmark」の提供を開始した。異なるサーバプラットフォーム間でのスケーラビリティや性能の比較が可能な「業界初」のベンチマークだという。
従来のベンチマークは、1台のサーバ上で、単一の作業を行う場合を想定しており、複数の仮想マシンが動作する場合の性能や、1台のサーバ上で複数の作業を並行して行う場合の能力の比較はできなかった。VMmarkは、こうした課題に対処するため、VMwareがパートナー企業と協力して開発した「オープンベンチマーク」で、異なる仮想化プラットフォーム間で、同一の方法を用いた比較が可能。
VMwareでは、顧客企業が仮想インフラ上で利用するアプリケーションを選択する際、VMmarkを活用できるとしている。また、サーバベンダーがVMmarkを用いて自社製品のベンチマークテストを行い、結果となる「スコア」を掲載することで、顧客企業による購買決定に役立てることもできるとしている。
VMmarkは、Webサイトから無料でダウンロード可能。
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