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700MHz帯の競売ルール、オープン化を「一部」実現――Googleの入札参加は微妙
米連邦通信委員会が、無線周波数競売のルールを決定。Googleが求めていた条件のうち、「オープン卸売り」条項は織り込まれなかった。
米連邦通信委員会(FCC)は7月31日、来年初めに予定されている無線周波数(700MHz帯)競売のルールを発表した。落札者に対し、端末やアプリケーションを問わないアクセス提供を義務付ける条項が新たに盛り込まれたが、第三者への「卸売り価格」でのネットワーク販売を義務付ける条項は含まれない。
競売ルールの決定に先立ち、米GoogleはFCCのケビン・マーティン委員長に書簡を送付。「オープン化」条件がすべて新ルールに織り込まれれば、周波数競売に参加する意向を示していた(7月21日の記事参照)。
ルールの決定を受けてGoogleは、「FCCは、完璧ではないにせよ、消費者にとって真の進歩を成し遂げた」と、オープン化の一部実現を歓迎するコメントを発表。一方、入札参加の可能性については「最終的な判断をする前に、FCCのルールの文面を注意深く検討する時間が必要」としている。
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「700MHz帯落札者は端末やソフトに制限をかけない」というFCC委員長の競売ルール案に、携帯業界団体は「Googleに不当な利益をもたらす」と反対している。(ロイター)
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