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欧州委員会、独禁法違反でQUALCOMMへの正式調査開始

調査開始は、EricssonやNokia、Broadcomなど各社からの苦情申し立てを受けたもの。W-CDMA関連のライセンス契約が「公正でない」恐れがあるという。

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 欧州連合(EU)の欧州委員会は10月1日、米QUALCOMMが独占的地位を悪用し、EC条約に違反している恐れがあるとして、訴訟手続きを正式に開始すると発表した。

 手続き開始は、2005年に行われた携帯電話メーカーおよびチップセットメーカーによるQUALCOMMに対する苦情申し立てを受けたもの。EricssonやNokia、Texas Instruments、Broadcom、NEC、松下電器は、QUALCOMMのW-CDMAライセンス契約条項が「公正かつ合理的、非差別的」な条件には当たらず、ゆえにEC条約に反する恐れがあると申し立てていた。

 欧州委員会では、手続き開始は「この件を優先問題として、綿密な調査を行うということを意味するにすぎない」とし、「条約違反の確証を得たことを示すものではない」としている。調査の期間は「多くの要素に左右される」とし、具体的な期限は示していない。

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