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Appleの法務責任者が交代――今度はOracleから
昨年11月に法務責任者となった元IBMのローゼンバーグ氏はQUALCOMMの法務責任者に就任、Appleの新責任者は元Oracleでラリー・エリソンCEOの下で顧問弁護士を務めていたクーパーマン氏に。
米Apple Computerは9月28日、ダニエル・クーパーマン氏を上級副社長兼法務責任者に任命したと発表した。クーパーマン氏は、スティーブ・ジョブズCEOの直属となる。
クーパーマン氏は、米Oracleで上級副社長兼法務責任者を務めた人物。同社のリーガルポリシー、コーポレートガバナンス、証券コンプライアンス、M&A、商業ライセンス、知的財産、雇用法、訴訟、特許法および様々な事業部門の法務支援を担当してきた。
昨年11月にAppleの上級副社長、顧問弁護士兼相談役に就任したドナルド・ローゼンバーグ氏は同社を退職し、米QUALCOMMに上級副社長、顧問弁護士兼相談役として入社する。多数の特許訴訟をかかえるQUALCOMMでは、8月に法務責任者が辞任し、上級副社長兼法務担当が暫定法務責任者を務めていた。
Appleでは10月に、ストックオプション付与関連の会計上の記載に違反があったと発表しており、今後クーパーマン氏は、Appleのこうした問題の法的処理も主導することになる。
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