調査会社の米Gartnerは10月9日、2008年の「戦略的技術・トレンド」トップ10を発表した。「今後3年にわたり、企業に重大な影響をもたらす可能性のあるもの」を戦略的技術やトレンドと定義し、ITやビジネスへの破壊的影響やまとまった投資の必要性、「乗り遅れ」のリスクなどを考慮して選んだ。
1位は「グリーンIT」(地球に優しいIT)。温暖化ガス排出量など、環境に与える影響についての調査が進み、関連規制の増加が考えられる中、2007年に台頭したこのトレンドは、2008年も加速・拡大するとみている。また、「企業の社会的責任」の観点からの影響(ベンダー選択に与える影響など)も指摘している。
2位は「統合コミュニケーション」。IP電話との統合が完了しているPBX(構内交換機)は20%程度だが、なんらかの試験運用を開始している企業は80%以上に達するという。今後3年で、大多数の企業が統合コミュニケーションを採用するとみている。
3位は「ビジネスプロセスモデリング」で、4位以下は「メタデータ管理」、「仮想化2.0」、「マッシュアップと複合アプリ」、「WebプラットフォームとWeb指向アーキテクチャ(WOA)」、「コンピュータファブリック」、「リアルワールドとしてのWeb」、「ソーシャルソフトウェア」となっている。
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