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1982年以来初のインターネット国勢調査図――南カリフォルニア大学
28億以上のIPアドレスにpingを送信、返ってきた応答をもとにインターネットの国勢調査図を作成した。
南カリフォルニア大学情報科学研究所(USC-ISI)は10月8日、インターネットの国勢調査図を作成したと発表した。1982年以来、初の試みだという。当時のインターネットはわずか315のIPアドレスで構成されていた。
ISIの研究者らは、4台のコンピュータから28億以上のIPアドレスに、ping(エコー要求のインターネット制御通知プロトコルパケット)を送信し、通信が可能かどうかを調査した。すべてを送信するのに62日間かかったという。
送信したうち、61%からはまったく応答がなかった。またファイアウォールなどセキュリティが導入されているために「do not disturb」「no information available」を返してきたケースも多かった。ISIは返ってきた応答をIPアドレスの数字ごとに分類、地図を作成。1ピクセルは1アドレスを意味し、1インチ当たり600ドット印刷できるプリンタで印刷したところ、地図は7.7平方メートルものサイズになった。
これを縮小したバージョンでは、1ドット当たり6万5536アドレスで表示。またポジティブな反応があった場合は緑、ネガティブな場合は赤、両方が混在する場合は黄色と色分けして表現した。
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