地デジ普及・移行は予定通り──JEITA会長
JEITAの町田勝彦会長は地上デジタル放送への全面移行について、現在のチューナーの普及状況から「予定通りに切り替えできるのでは」との見方を示した。
電子情報技術産業協会(JEITA)の町田勝彦会長(シャープ会長)は10月26日開いた定例会見で、2011年の地上デジタル放送への全面移行について、現在のチューナーの普及状況(2700万台)から「予定通りに切り替えできるのでは」との見方を示した。
JEITAはデジタル放送の新録画ルール(コピー9回+ムーブ1回)を「ダビング10」に統一。従来の「コピーワンス」からは制限緩和になるとして、デジタル放送の普及促進につながるとして評価するが、「アナログと同様の使い勝手とはいかないため、ユーザーへの周知を進めていく」とした。
薄型テレビの価格下落については「40インチ以下までは安定してきているが、各社の大型パネル生産工場が稼働し、大型で値下がりが激しい」とした。テレビ各社はさらなる薄型化を目指しているが、「薄型化競争は潮流として始まるが、ユーザーのニーズがどれくらいあるかは今の時点では分からない」との見方だ。
PC市場については「Windows Vistaに期待していたが、前年割れだった。しかしここの来て持ち直している。Vistaは買い替えの刺激にはならなかったようだが、PC需要はベーシックにある。後半で持ち直し、年間では安定する」と見る。日立製作所が個人向けPCから撤退するなど、PCメーカーは厳しい状況にあり、「PCをやる会社は絞られてくるのでは。PCをツールとしてソリューションをやっている会社は成り立つだろうが、PCだけの会社は難しくなるのでは」と話した。
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