ニュース
Vonage、Verizonとの特許訴訟で和解
VonageとVerizonが、1年以上にわたった特許訴訟で和解。Vonageは、Verizonに最高1億2000万ドルを支払う。
IP電話サービスの米Vonageは10月25日、米大手電話会社Verizonとの特許訴訟で和解に至ったと発表した。Vonageは、最高1億2000万ドルの和解金をVerizonに支払う。
この訴訟は2006年6月、VerizonがVonageを特許侵害で米バージニア州東部地区連邦地裁に訴えたもので、2007年3月には、VonageがVerizon特許3件を侵害したとする評決が下された。Vonageはこれを不服として控訴。米連邦巡回控訴裁判所は9月、特許1件については差し戻したが、残る特許2件については第一審の評決を支持。Vonageは、この特許2件について、再審理を求めている。
和解金額は、連邦巡回控訴審がVonageによる再審理要求にどう対応するかで決まるという。同社によると、和解金は最高で1億2000万ドルに上る見込みだが、特許2件のいずれかについて再審理要求が受け入れられた場合には、Vonageが支払う和解金は8000万ドルになる。
Vonageは、この特許訴訟の過程で既に8800万ドルを第三者に預託するなどしており、この和解により新たに費用計上が必要なのは、最高でも3200万ドルとなる。
関連記事
- Vonage、新規顧客の獲得が可能に――当面の危機から脱出
VonageとVerizonの特許訴訟で、Vonageに新規顧客獲得を禁じる判決が出ていたが、米連邦巡回控訴裁がこの判決の延期を正式に命じた。 - VerizonとVonageの特許訴訟、一部の侵害を認める判決
陪審はVonageによるVerizonの特許侵害を一部認めた。 - VerizonがVoIP特許侵害でVonageを提訴
インターネット電話サービスの米Vonageが、VoIP技術をめぐりVerizonから提訴された。 - VonageとSprint、特許訴訟で和解
和解では、Vonageが8000万ドルをSprintに支払うと同時に、新たにライセンス契約を締結、SprintがVonageにライセンス供与を行う。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.