子供1人にコンピュータ1台の普及を目指すプロジェクトOne Laptop per Child(OLPC)は10月29日、ウルグアイから10万台のPCを受注したと発表した。同プロジェクトにとって初めてのオーダーとなる。
発注者の非営利団体Laboratio Tecnologico del Uruguay(LATU)は、ウルグアイ国内で生徒へのPC普及を目指す「CEIBAL」というプロジェクトを主導している。OLPCによると、LATUは入札してきたOLPCのXOとIntelのClassmateについて詳細な技術的評価を行い、価格だけでなく、さまざまな選考基準に基づく結果としてOLPCのXOの採用を決定したとしている。
LATUのCEIBALプロジェクトでは、2007年から2009年までの間に、公立学校の生徒と教師全員に、ノートPCとインターネットへの接続を提供する計画。配布するPCの数は、最大40万台に上る見通しだという。
OLPCは11月12日から2週間、北米で「Give One Get One」プログラムを実施する。これは北米在住の個人が399ドル支払って自分用のXOノートPC 1台を購入すると、さらにもう1台を発展途上国の子供に寄付できるというプログラム。OLPCではまた、XOノートPCを大量寄付する場合の価格も設定しており、こちらは100台以上で1台当たり299ドル、1000台以上で同249ドル、1万台以上で同199ドルとなっている。
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OLPCプロジェクトは、米国でXOを一般販売することで資金を調達でき、このプロジェクトに対する意識を高められるとしている。
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