米IBMは11月6日、大学生や、就職したばかりの新入社員向けに、ビジネススキルとITスキルが学べるシリアスゲーム「Innov8」を発表した。シリアスゲームとは、PCとゲームを使った教育用ツールのこと。世界各国の大学がこのゲームをダウンロードし、授業で使用できる。利用は無料。IBMによれば、既に30校以上の大学が新ゲームを授業に取り入れることを表明しているという。
Innov8は、企業内のIT部門とビジネスリーダーとの間の理解のギャップを埋める、インタラクティブな3D教育ゲーム。プレイヤーは技術とビジネス戦略が、企業の業績にどのような影響を与えるかを視覚化することができる。ビジネスプロセスを視覚化し、ボトルネックが何かを判断、技術を導入する前に問題発生時の対応策をどう講じるかを学べるという。
Innov8はもともと、ビジネスプロセス管理、企業戦略、運営およびIT管理などの講義を補足する目的で開発されたもの。ゲームのアイデアは、IBMが主催する年次大会で、デューク大学とノースカロライナ大学の大学院生から生まれた。
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