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米オンライン広告支出、2011年までに420億ドル規模に――eMarketer予測
「大広告主」による支出額が、テレビやラジオなどの従来メディアから、オンライン広告へとシフトしている。
調査会社の米eMarketerは11月7日、米広告支出に関する調査予測を発表した。2007年のオンライン広告支出額は214億ドルに上る見通しで、2011年までには420億ドルに達するとみている。
eMarketerが、マーケティング誌「Advertising Age」発表の米広告支出額上位100社について行った試算では、広告への支出額が、テレビやラジオ、新聞、雑誌といった従来のメディアから、オンライン広告へとシフトしている傾向がうかがえるという。2006年に、前年から従来メディアへの支出を減らした企業は69社。100社合計での支出額は、従来メディアでは前年から2億3000万ドル減った一方、オンライン広告の支出は5億5800万ドル増加したという。
オンライン広告支出をカテゴリー別にみると、2007年は、リスティング広告が40.3%、ディスプレイ広告が21.9%、クラシファイド広告が17.0%、ビデオ広告を含むリッチメディア広告は8.2%となる見通し。2011年までこの順位に変動はないが、リスティング広告が39.5%、ディスプレイ広告が19.5%、クラシファイド広告が16.5%へと比率を下げるのに対し、リッチメディア広告の占める比率は13.1%に拡大するとeMarketerは予測している。また、ソーシャルネットワーキング広告は2007年の9億ドル程度から、2011年には25億ドルにまで増加するとみている。
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