東急、PASMO初のポイントサービスを開始
東急は12月16日から、PASMO電子マネーの利用でポイントが貯まるサービスを提供する。東急グループのクレジットカード「TOP&」と連動する形で、PASMO事業者がポイントサービスを提供するのはこれが初めて。
東京急行電鉄と東急カードは11月19日、PASMO電子マネーを利用するとポイントが貯まる「PASMO電子マネーTOKYUポイント」のサービスを開始すると発表した。PASMO事業者(別記事参照)がPASMO電子マネーに連動するポイントサービスを提供するのはこれが初めて。
200円で1ポイント、対象となるのは電子マネーとして使った場合のみ
PASMOは、駅定期券売り場などで販売されているタイプの他に、クレジットカード会社が発行するオートチャージ付きタイプが発行されている(別記事参照)。ポイントサービスの対象となるのは、このオートチャージ機能付きのPASMOのうち、東急カードが発行するクレジットカード「TOKYU ポイントカード TOP&」にひも付けられたもののみだ。
ポイントが付与されるのは、乗車券ではなく、電子マネーとしてPASMOを使った場合。駅売店「toks(トークス)」や飲料自販機、流行発信ショップ「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」など、東急線の駅構内でPASMO電子マネーを使うと、決済金額200円につきTOKYUポイントが1ポイント貯まる。
毎月16日から翌月15日までの間に利用したPASMO電子マネーの合計金額からポイントを算出し、翌月以降に加算する。TOKYUポイントは、TOP&カードのポイント口座にカード利用分と合算されて貯まっていく。貯まったポイントは、従来通りTOKYUポイント加盟店で利用できるほか、PASMOにチャージして電子マネーや乗車券として利用できる。
TOP&のクレジットカードポイントであるTOKYUポイントを、電子マネーとして使った場合でも貯められるというところが本サービスの主眼だ。東急カードではすでに、カード利用で貯めたTOKYUポイントをPASMOへ移行可能にするサービスを提供していた(別記事参照)。TOP&ユーザーは今後、カード利用の場合だけでなく、電子マネー利用の場合でもTOKYUポイントを貯められることになる。
関連記事
- Interview:PASMOとクレジットカード、沿線ビジネスの関係とは――東京急行電鉄
3月18日からスタートする交通乗車券「PASMO」。中心となる私鉄7社のスタンスはまちまちだが、東急グループではPASMOを軸とする関連ビジネスの広がりに期待しているという。東急にとって、PASMOはどのような位置づけであり、狙いがあるのか聞いた。 - 東急グループの共通ポイントが、PASMOのバリューへ移行可能に
東急グループ系列の店舗で提供しているTOKYUポイントを、2007年3月から導入予定の共通乗車券「PASMO」のバリューとして移行できるようになる。 - 子供の改札通過情報を親のケータイに通知──東急セキュリティがPASMO利用のサービス
東急セキュリティは12月から、PASMOを利用したセキュリティサービスを提供開始する。PASMOを持つ子供が駅を通過すると、その情報が親の携帯に配信される。 - PASMO & Suica相互利用徹底ガイド
3月18日からスタートしたPASMO。Suicaとの相互利用により、首都圏は電車もバスもカード1枚で乗り降りできることになるため、どちらを使おうか迷っている人も多いのでは。本記事では、PASMOの詳細や、Suicaとの相互利用について詳しく解説! あなたの疑問に答えます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.