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Nokia Siemens、基地局のエネルギー消費量を70%削減へ
最新技術やソフトの導入で基地局数を最低限に抑えるなどの努力により、基地局のエネルギー消費量を70%削減する目標を打ち出した。
フィンランドのNokiaと独Siemensの合弁通信サービス企業Nokia Siemens Networksは11月20日、無線ネットワーク、特に基地局におけるエネルギー消費を改善する計画を明らかにした。
同社は4つのソリューションを打ち出している。1つは基地局数を最小限にする、2つ目は基地局冷却の必要性を抑える、3つ目は最新基地局技術の導入、4つ目は、無線アクセスの使用を最適化するソフトの導入だ。これらの実現により、同社は基地局におけるエネルギー消費量を最大70%削減することを目標とする。
通常の基地局は屋内に設置されており、室内温度を25度に維持するために空調が常に稼働している。温度を40度まで上げても動作可能にすれば、消費電力を最高30%削減できるという。また夜間の基地局の利用が日中ピーク時よりも少ないことから、夜間は一部の基地局を停止する、または節電モードへ切り替えるなど、さまざまな節電対策を検討している。
また同社は、GSM基地局では平均電力消費量を800ワット、W-CDMA基地局では500ワットまで抑えることに成功しているが、2010年にはこれをさらに650ワットと300ワットまで引き下げることを目標としているという。
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