調査会社の米Nielsenは12月3日、米国の子供の携帯電話やインターネット利用についての調査報告を発表した。「トゥイーン」と呼ばれる8〜12歳の年齢層の子供のうち、35%が携帯電話を持っており、通話以外の用途として、20%がテキストメッセージングを、5%がインターネットアクセスを使用しているという。
モバイルインターネットを利用するトゥイーンのうち、41%は通学などの移動中に、26%は友人宅で利用すると回答している。また、自宅で携帯電話を利用する子供も多く、音楽再生に利用する子供の64%、テレビ視聴に利用する子供の58%、インターネットアクセスに利用する子供の56%は、家庭での利用だと回答。携帯電話を家庭でのエンターテインメントツールとして活用している様子がうかがえる。
対象者のインターネット使用状況について調べたところ、トゥイーンと13〜19歳の「ティーン」との間で違いがみられた。1日のネット利用時間については、ティーンの81%が「1時間以上」と回答しているのに対し、トゥイーンでは「1時間未満」が48%を占める。ティーンのネット利用では電子メールが主なのに対し、トゥイーンの70%が「ネットをゲームに使う」と回答している。
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