Nielsen、オンライン配信用の著作権保護サービスを開発
テレビ視聴率調査用に使用していた「デジタル透かし」技術などを活用。将来的には、DVDや音楽、ゲームなどにもサービス範囲を拡大する計画だ。
米Nielsenとメディア管理ソリューションベンダーの米Digimarcは12月5日、インターネット上でのコンテンツ配信管理サービス「Nielsen Digital Media Manager」を発表した。デジタル透かし技術やデジタル指紋技術を活用した著作権保護ソリューションで、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)やP2Pサービス、ユーザー生成コンテンツ(UGC)サイトなどで配信されるコンテンツを管理する。2008年半ばからの提供を予定している。
Nielsen Digital Media Managerでは、コンテンツのオンライン配信状況やアクセス状況のほか、共有やマッシュアップなど、さまざまな形でのコンテンツ使用状況を確認でき、各サイトでの配信可否や配信方法を許可する場合の条件などを決めることもできるという。Nielsenは以前から、テレビ番組の視聴率調査にデジタル透かし技術を使用し、既に全米放送されるテレビ番組の95%に同技術を使っている。同社はDigital Media Managerの提供を米国でのテレビ番組のオンライン配信から開始し、メディア企業との協力を通じ、DVDや映画、音楽、ビデオゲームといったほかのコンテンツ配信にも拡大する計画。
NielsenならびにDigimarcは、この新サービスの提供により、コンテンツ所有者は広告サポートやeコマース、著作権料収入などのさまざまな収益機会を得ることができ、サイト運営者はコンテンツの合法性を保証できるようになり、消費者はコンテンツの検索が容易になるなど、さまざまなメリットが期待できるとしている。
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