セキュリティ企業のPrevxは、スパイウェア/マルウェア検出ツールの「Prevx CSI Scanner」で過去2カ月に72万5000台のPCをスキャンした結果、rootkit感染が増えていることが判明したと発表した。
Prevx CSI Scannerは、同社が10月に発表したマルウェア検出ツール。10月の時点でスパイウェアやマルウェア、rootkit感染が見つかったPCは6台中1台(15.6%)だったが、12月にrootkit検出などの機能を強化した結果、12月12日現在でこの割合は5台中1台(22%)に増えた。
rootkitに感染したPCは70台に1台(1.46%)の割合で見つかり、業界推計の1000台に1台を大幅に上回ったという。
一方、企業では12月の最初の9日間で93社がPrevx CSIの企業向け無料スキャンを利用。このうち68社でマルウェア感染PCが見つかり、rootkit感染は14%に当たる13社で見つかった。
「ユーザーや企業が最新のウイルス/スパイウェア対策製品を導入していても、多数のPCが感染している可能性がある」とPrevxは警鐘を鳴らしている。
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