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新興企業Nanosolar、超低価格の薄膜太陽電池パネルを商業化
シリコンを使わないプリント技術による薄膜太陽電池で、1ワット当たり99セントでパネルを販売しても利益が出ると見積もっている。
太陽電池開発企業の米Nanosolarは12月18日、開発に5年間を費やした薄膜太陽電池パネルの出荷開始を発表した。
同社は太陽発電システムメーカーの独Beck Energyとともに、ドイツの太陽発電所から契約を受注。初の製品である「Nanosolar Utility Panel」を出荷した。同発電所の当初の発電力は1メガワットで、約400世帯への電力供給が見込まれるという。
Nanosolar Utility Panelは、同社「PowerSheet」シリーズの一製品。同シリーズはPopular Science誌によって「2007年の最高のイノベーション」に選出されている。
Nanosolarのマーティン・ロスシェイゼンCEOによると、この太陽電池は、商業ベースとしては世界初のプリント技術による薄膜太陽電池であり、1ワット当たり99セントでパネルを販売しても利益が出ると見積もっている。
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