通信ソフト企業の米Aricentは12月20日、子供用の携帯電話購入に関する調査報告を発表した。調査は、1〜18歳の子供を持つ親338人を対象に行った。
子供に携帯電話を買い与える理由として、78%が「安全」を挙げた一方、「エンターテインメント」という回答は、わずか1%だった。また、44%が位置情報アプリケーションに興味があると回答している。
回答者のうち、自分の子供が既に携帯電話を所有しているのは23%。うち19%は、このホリデーシーズンに携帯のアップグレードを考慮中だという。また、携帯電話を所有していない子供を持つ親の31%が、今年のクリスマスプレゼントとして携帯を考えているという。一方、自分の子供には携帯は早すぎるので買わないとの回答は全体の36%だった。
通信サービス業者や端末メーカーは、大人向けにマルチメディアやモバイルエンターテインメント機能を投入しているが、Aricentは「急速に拡大しつつある子供向け携帯市場では、安全のためのアプリケーションが、購入時の決断を左右するだろう」とコメントしている。
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