SONY BMG、MP3楽曲の提供に踏み切る
SONY BMGは、MP3でアルバムをダウンロードできるギフトカードを発売する。これで4大レーベルすべてがDRMフリーのMP3楽曲を提供することになる。
米SONY BMGは1月7日、DRMフリーのMP3楽曲を販売する「Platinum MusicPass」を立ち上げることを明らかにした。
Platinum MusicPassは、フルバージョンのアルバムを高品質MP3フォーマットでダウンロードできるデジタル音楽ギフトカード。多くの場合、スペシャルコンテンツが付属する。カードは1月15日に発売し、同月末までにはBest Buy、Targetなど米国の小売店4500店舗で購入できるようになる。カード購入者はMusicPass.comでアルバムやボーナスコンテンツをダウンロードして、コンピュータやMP3プレーヤーで再生できる。価格は通常版が12.99ドル。19.99ドルの特別版もあり、同じアーティストのアルバムをもう1つ入手できる。
第一弾は、セリーヌ・ディオンの「Taking Chances」、ケリー・チェスニーの「Just Who I Am: Poets & Pirates」など37作品を提供する。またカナダでは1月末にMusicPassを開始する。
大手レーベルは以前はDRMで保護された楽曲の販売を推し進めていたが、対応プレーヤーでしか再生できないといった点で消費者の不満が高まっていた。これを受け、各社は最近、DRMフリーのMP3楽曲の提供を開始している。2007年4月に英EMI GroupがiTunes Storeで全楽曲をDRMフリーで販売すると発表したのを皮切りに、9月には米Universal Music GroupがAmazonでMP3楽曲の提供を開始、12月にはWarner Music GroupもAmazonでMP3楽曲を販売すると発表した。今回のSONY BMGの発表で、4大レーベルすべてがMP3楽曲の提供に踏み切ったことになる。
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