米AOLは1月15日、聴覚に障害があるユーザー向けに、リアルタイム・インスタントメッセージング(IM)機能を開発したと発表した。聴覚障害者のための大学である米ギャローデット大学、および米ウィスコンシン大学マディソン校トレース研究開発センターの指導に基づいて開発された新IM機能は、AIMの最新版6.8のβ版に搭載された。http://beta.aol.comで無料でダウンロードできる。
米国立衛生研究所(NIH)によると、全米には聴覚になんらかの障害を持つ成人が3200万人以上いるという。彼らにとってメールやIMは重要なコミュニケーションツールだ。AIMのリアルタイムIM機能では、相手が入力する内容を1文字ごとに見ることができるため、相手がメッセージの入力を終了し、送信ボタンを押すまで待つ必要がない。
新機能を利用するには、IMウィンドウ内の「Actions」をクリックし、「Real-Time IM」をクリックする。相手が入力中のメッセージはオレンジ色に網掛けされ、入力が終わると通常の表示になる。
この機能を有効にするには、両方のユーザーがこの機能を搭載する6.8β以上のバージョンのAIMを使用する必要がある。
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