米国人消費者はオークションサイトeBayを利用することで、2003年に年間70億ドル以上を節約したことが、米メリーランド大学のロバート・H・スミス・ビジネススクールとインドビジネススクールの調べで明らかになった。
同大学の準教授であるウルフガング・ジャンク氏とガリト・シュムエリ氏、およびインドビジネススクールのラビ・パブナ準教授は、2003年にeBayで行われた4500件以上の取引のデータを分析。消費者が「支払ってもよい」と思っていた金額と、実際に支払った金額との差額を調べた。
準教授らは、バプナ準教授が当時運営していた「Cniper.com」のデータを利用。同サイトはオークションの最後の瞬間にユーザーに代わって入札し、できるだけ安く入札できるよう支援するサイトだ。同サイトを利用したユーザーが用意していた最高額と、実際の支払額の差額は、取引当たり平均4ドルだったという。
準教授らは今回の調査から、eBayやそのほかオークションサイトに人気が集まる理由が十分説明できるとしている。
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