本当に出会えるの? 「結婚サイト」の表と裏(3/3 ページ)
「結婚したい、でも、出会いがない……」――そんな悩みを抱えるIT戦士にとって、「結婚サイト」は福音となるだろうか。バレンタインデーを前に、出会える結婚サイトの選び方や運営の内部事情を探った。
「出会える」プロフィールとは
どんなプロフィールなら「出会える」のだろうか。心底結婚したがっている男女1人ずつにプロフィールを書いてもらい、それを大手結婚情報サイトでカスタマーサポートをしているBさんに添削してもらった。
女性は写真がなかったり、空白が多いとはいえ、どちらもまとまりがあって、きちんとしたプロフィールに見える。直すべき点など一体あるのだろうか?
Bさんから返ってきた添削結果は……。
・男性について
まずお写真については、どちらもハッキリとお顔が分かりますし、全体的に明るく撮れていますので好印象です。もし、季節の変わり目や旅行先でお写真を撮影される機会などがございましたら、定期的に変更していただきますと、出会いの幅が広がりますのでぜひお試し下さい。
プロフィールについてですが、各項目すべて丁寧に書いていただいていて、きちんとした真面目な方という印象をうけます。また、「掃除・洗濯はバッチリです」といったメッセージも、結婚を視野に入れてお相手を探している女性の方にとって、心強いかと思います。
1つ気になったのが「アピールポイント」のメッセージでしょうか。ありのままの○○様のことをお書きいただいたことと思いますが、せっかく「体力、持久力」というアピールポイントがありますので、そちらを先にお書きいただいた方が、より興味を持ってお相手の方にお読みいただけるかと思います。
できれば、体調面のことは「私について」の方に軽く添えていただき、ライフスタイルに「好きなことにはのめり込む」とありましたので、今までに夢中になったことや、ちょっと自慢できるようなエピソードを盛り込んでいただくと、より○○様のことが伝わるプロフィールシートになると思います。
インターネットでの出会いでは、プロフィールシートがお互いの第一印象となります。「この方とお話をしてみたい!」「もっとお相手のことをよく知りたい」と思っていただけるきっかけとなるように、PCの向こう側でお読みになっているお相手のことをイメージしながら書いていただきますと、お申し込みの成功率も自然と上がってくるかと思います。
・女性について
全体的にすっきりとまとまっておりますので、悪い印象は与えない良いプロフィールシートになっているかと存じます。
強いて申し上げるならば、もう少し「PRメッセージ」に、今現在のお話を織り交ぜて具体的にお書きいただくと、○○様のお人柄がより表現していただけるかと思います、
例えば、ご趣味に書かれているバレーボールはスポーツとして実際にプレイされているのか、観戦されることが多いのかなどをお書きいただいたり、旅行のお話であれば、一番気に入った場所や旅先で感動したことなどを書いていただきますと、共通の趣味をお持ちの方や、共感できた方がお話を膨らませやすくなります。
また、女性の場合はお写真の掲載に抵抗がある方も多いですが、当社の場合、会員様の約6割の女性がお写真を掲載されております。
お写真ですべてが決まるわけではございませんが、お相手の第一印象を左右する重要な要素ですので、ご自身の魅力をより良く伝えるためにも、お写真のご掲載をおすすめいたします。
――プロフィールは、できるだけ具体的に書くことや、PCの向こうにいる相手を意識することがポイントになるようだ。
「誠実さ」がポイント
――ちなみに先ほどプロフィールを添削してもらった女性は、飲み会で撮った写真を掲載しようか検討していたのですが、そういう写真の場合の印象は。
最悪ですね(笑)。会ってもいないうちから「飲み会によく行く女性」というイメージが付いてしまうわけですから。
――なるほど。申し込みがあってから気をつけるポイントは?
メールで返事をするときに、テンプレートで返さないようにすることですね。名前を入力し間違えたり、季節感が合っていなかったり、そういう凡ミスをしやすいです。いただいたメールをしっかり読んで、引用をしながら返信してください。
とにかく社会人として誠実に対応することが大事です。内容も妙にくだけたものにせず、かしこまった感じでいいと思います。
あと、どの段階で「一度お会いしませんか」と切り出すかというタイミングは重要ですね。
――なるほど……。で、こういう女性はいかがでしょう? 毎年1人でクリスマスを過ごしている京大卒の29歳なんですが。
うーん……難しいですね。
――え? 毎年クリスマスに1人ってところがですか? ネギ持って踊るあたりがですか??
いやいや、それではなくて……学歴が高い点ですね。
――ネギより学歴?
ええ(苦笑)。男性は女性を自分の学歴より下の人を好む傾向があるという結果が出ています。例えば旧帝大出身者はそれより上ということになりますから、なかなか絶対数が少ないんですね。
――そうですか……。
でも(意味深に)僕はその女性に興味がありますね。
――本当ですか!!いつでも紹介しますよ!
いや、興味だけですから……。
――……。
――最後に、結婚相手を探しているIT戦士にひと言。
ネットでの結婚情報サービスは、うまく使えば出会いのチャンスが広がっています。マメにカスタマーサポートなど第三者を利用したり、プロフィールを更新したりして、常にブラッシュアップしてみてください。
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