米Time Warner傘下のCNN Worldwideは2月13日、市民記者サイト「iReport.com」のβ版立ち上げを発表した。3月にはすべてのサービスが利用可能になる予定。iReport.comは、編集者が記事の取捨選択、監視、内容の編集を行わない、完全にユーザー任せのサイトだ。
CNN.comが1年半前にサイト上で開始したiReportイニシアチブが順調で、送信されたビデオ、写真、テキストの総数が10万件近くに上った。中にはバージニア工科大学乱射事件を携帯電話で撮影した写真、ミネアポリスでの橋落下をとらえた映像、世界各国での政治的な抗議運動の写真など、貴重な情報が含まれていたという。
しかしiReportに送られた情報のうち、CNNがテレビやサイトで実際に使用するのはわずか10%にすぎない。CNN.comから独立、新設されたiReport.comでは、寄せられたすべての情報がそのまま掲載される。
iReport.comでは、ユーザー登録をしなくてもすべてのコンテンツが閲覧できる。また登録すれば、ほかのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)と同様に、プロフィールの作成、音声、写真、ビデオ、テキストの投稿、ほかのiReporterとのコミュニケーションなどが可能となる。
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