Macを狙った攻撃は今後増えると予想するユーザーが9割強となることが、2月14日に発表されたセキュリティ企業Sophosの調査結果で明らかになった。
初めてMac OS Xを標的とした金目当てのマルウェアが出現したことを受け、Sophosはコンピュータユーザー350人以上を対象に、ネットで意識調査を実施した。
その結果、ユーザーの93%はMacが標的となるケースが今後増えると予想。ただし、Windowsが直面しているほど大きな問題にはならないとの回答が半数を占めた。
2年前の調査では、Mac攻撃の増加を予想していたのは79%。当時と比べてMacユーザーの楽観論が薄らいでいることが、今回の結果で示されたとSophosは分析する。
Sophosの上級技術コンサルタント、グラハム・クルーリー氏は「金目当てのMac OS Xマルウェアが出現したのは事実だが、実際にはMac狙いのウイルスやトロイの木馬はWindowsと比べるとごくわずか。Macウイルスが、Windowsウイルスほど大きな問題になることはないだろう」とコメントしている。
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