フィットネスマシンに指静脈認証 運動履歴、利用者ごとに管理
指静脈認証装置付き・ネットワーク対応型のフィットネスマシンが登場。利用者ごとに運動履歴やトレーニングメニューを管理し、サーバに蓄積できる。
福井コンピュータは2月18日、指静脈認証で本人確認し、利用者ごとの運動履歴をサーバで一元管理できるフィットネスマシン「medimo」を、4月1日に発売すると発表した。指静脈認証機能を備えたフィットネスマシンの販売は世界初という。
太ももを引き締める「レッグ・エクステンション」や肩を引き締める「オーバーヘッドプレス」など12機種。それぞれタッチパネルディスプレイ付き端末と、個人認証用機器に接続した。認証は、ICカードか指静脈認証(日立製作所製端末)に対応。静脈認証なら会員カードも不要だ。
個人認証した上でマシンを利用すると、利用者ごとのトレーニングメニューや運動履歴、消費カロリーを記録。タッチパネルで確認したりサーバに保存できる。シートの位置や負荷も利用者ごとに記録し、次にマシンに座った際は自動調節する。
保存した情報を元に、トレーナーが利用者に合わせたトレーニングメニューを提案する――といったことも可能だ。女性や高齢者向けに、少ない負荷でトレーニングできるモードや、筋力を測定するモードなども備えた。
価格は180万円前後で、フィットネスジムや病院、福祉施設向けに販売。発売から3年で2000台の販売を見込む。
福井コンピュータは、建築や土木業向けのCADソフトなどの開発を手がける企業。「公共事業の削減や少子高齢化による住宅減少など、建設業界の行く末は明るくない」(同社ITソリューション事業部の伊与徹也部長)として、2006年にフィットネスマシンの製造や、フィットネスジムの管理システム開発事業を始めた。
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