日立、指静脈認証を世界展開 3年で1000億円目標
日立製作所は10月11日、指の静脈パターンを個人認証に使う「指静脈認証システム」事業を世界展開すると発表した。11月に北米、欧州、アジア、中国の現地法人に専門組織を新設。指紋認証などと比べ安全性が高い同システムを売り込み、2008年度まで3年間で売り上げ1000億円を目指す。
指静脈認証技術では、個人ごとに異なる指の静脈のパターンを読み取って個人を識別する。指紋と比べ偽造が難しい上、手のひらの静脈を使う技術より小型化が可能だ。
日立は1997年から同技術の研究開発を開始し、多数の特許を取得済み。透過光方式を採用した同社方式は、他人受け入れ率が0.00002%以下と精度が高いのが特徴。入退室管理装置は2002年に実用化した。同社はグループを挙げてセキュリティ事業に注力しており、指静脈認証技術を基盤技術として位置付け、普及を進める。
同社の推定によると、静脈認証システムの世界市場は2005年で400億円前後。安全性の高さから、指紋認証などからの代替が進むと見ており、2008年には1000億円弱と年率約40%で急成長すると予測。このうち半分程度を占めるトップ企業を目指していく。
ただ、生体認証の普及が進んでいる欧米では指紋認証などが中心。同社情報・通信グループ長&CEOの古川一夫・執行役副社長は「指静脈認証が世界のマイノリティであることは認識しているが、他の技術に比べセキュリティは高い。市場創造型の事業を展開し、日本発のグローバルスタンダードにしたい」と意気込んでいる。
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