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イー・アクセス、アッカに質問状 自己株買い手法に「問題点」指摘
アッカが三井物産から自己株を買い取った手法に対し、イー・アクセスが質問状を提出。回答次第では法的手段を検討するという。
イー・アクセスは3月11日、アッカ・ネットワークスに対し、アッカが実施した自己株取得について「一般投資家の利益を損ねる」などとして方法についてただす質問状を送ったと発表した。回答期限の18日までに回答がないか、回答内容が不十分だった場合は「法的手段を検討せざるをえない」としている。
アッカは7日、三井物産が保有していたアッカ株全部・1万2820株(発行済み株式の10.3%)を19億2300万円で取得したと発表した。
これに対しイー・アクセスは、株主に対する周知・検討の時間が与えられない中、取引時間外の午前8時45分に1万2820株の売買を成立させる手法は実質的に市場外での相対取引であり、株主総会決議が必要とする会社法に違反する上、一般投資家の利益を損ねる──と指摘した。
またアッカの前期の純利益を上回る大規模な自己株買いを、社外取締役を派遣している三井物産1社を対象に実施したことも疑問視。7日付けで金融庁と証券取引等監視委員会に調査を依頼したという。
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