米Eastman Kodakは3月14日、韓国のLG Displayと、有機EL技術に関する知的財産のクロスライセンス契約を締結したと発表した。金額などの詳細は公表されていない。
この契約によりLG Displayは、アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)を含むKodakの有機EL技術を、携帯電話、携帯メディアプレーヤー、小型テレビなど、さまざまな小型、携帯機器向けの液晶ディスプレイに採用していく。また今回の合意により、LG DisplayはKodakが特許を持つ有機EL素材を購入し、ディスプレイを製造することが可能になる。
Kodakは有機EL技術の商品化に向けて提携を進めており、最近ではLG Display、加賀電子、アンデス電気と3インチワイド有機ELワンセグTVの「Kodak ELiTe Vision」を共同開発している。このワンセグTVは日本で3月下旬に発売される。
関連記事
- 「世界最薄」有機EL搭載ワンセグテレビ
加賀ハイテックは、有機ELディスプレイを搭載したポータブルワンセグテレビ“KODAK ELiTe Vision”「KTEL-30W」を発売する。厚さはわずか8ミリの「世界最薄」だ。 - GE、「新聞のように」有機ELを製造する技術を開発
新聞印刷のような「巻き取り方式」を使うGEの技術は、有機ELの製造コストを引き下げるとみられる。 - ソニー、中大型有機ELの技術開発加速 220億円設備投資
世界初の有機ELテレビを発売したソニーは、中大型有機ELの生産技術の確立に向けて220億円の設備投資に踏み切る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.