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ネット広告のValueClick、「スパム広告」和解に290万ドル支払い
ValueClickは、「無料プレゼント」をかたるスパム広告を配信したとして、米連邦取引委員会から提訴されていた。
米連邦取引委員会(FTC)は3月17日、ネット広告サービスの米ValueClickを「違法広告」で提訴していた件で和解が成立し、ValueClickが和解金290万ドルの支払いに同意したと発表した。
FTCの申し立ては、ValueClick傘下のHi-Speed Mediaが、消費者を自社サイトに誘導するため、「無料プレゼント」などの虚偽の広告や電子メールを配信していたとするもの。実際に消費者がこの「無料」プレゼントを入手するには多大な金額を支払う必要があるにもかかわらず、広告にはそうした記載がされていなかったという。
FTCはまた、ValueClick、Hi-Speed MediaおよびValueClick傘下のE-Babylonが、消費者の金融情報保全に関しても不当表示を行ったとしていた。
和解条件には、和解金支払いのほか、ValueClickおよび子会社が今後、「無料プレゼント」を得るために実際に掛かるコストや義務を明記すること、情報セキュリティに関する不当表示をやめることなどが含まれている。
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