ニュース
英、「機内携帯サービス」実現へ一歩前進
英情報通信庁が、機内携帯サービスにゴーサイン。民間航空局などの承認が下りれば、航空会社は機内での携帯通信サービスを提供できるようになる。
英情報通信庁(Ofcom)は3月26日、同国で登録された航空機でモバイル通信サービスを提供できるようにすると発表した。欧州航空安全庁(EASA)ならびに民間航空局(CAA)の両関連当局の承認が下りれば、航空会社は機内通信サービスを乗客に提供できるようになる。
Ofcomの決定は、ほかのEU諸国と共同でなされたもので、欧州空域が対象。
今回Ofcomが計画しているのは、乗客の携帯端末を機内ベースステーションに接続して発信・受信を可能にするサービス。航空機が3000メートル上空に達すれば、客室乗務員がシステムのスイッチを入れ、サービスの提供を開始できる。安全確保のため、離着陸時には端末とベースステーションを利用できない。通信料金は、乗客が通常利用している通信事業者から請求される。
サービスは、音声およびテキストサービスと、2G(GSM)データ通信が対象。将来的には、3Gおよびその他のサービスにも対象を拡大する可能性があるという。
関連記事
- American Airlines、機内ブロードバンドサービスの導入開始
American Airlinesは年内に、「Boeing 767-200」15機に機内ブロードバンド接続機能を導入する計画だ。 - Air France、国際線で初の機内携帯電話サービス実験を開始
Air Franceが国際線で、機内携帯電話サービスのトライアルを開始した。 - Airbus、欧州で機内携帯サービスの認可取得
Airbusは、旅客が欧州でのフライト中に携帯電話を利用できる「OnAir」サービスを計画している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.