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2月の世界半導体売上高、1.5%増

メモリ製品を除いた売上高は前年同期比で10%近くの伸び。DRAMの価格下落や米国経済減速の影響はあるが、アジア太平洋地域の好調が需要を支えている。

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 米半導体工業会(SIA)は3月31日、2月の世界半導体売上高が前年同月比1.5%増の204億4000万ドルだったと発表した。前月比では4.9%減だが、これは「通常の季節的変動パターンに沿ったもの」としている。

 「DRAMの継続的な価格下落が、世界半導体売り上げの力強さを覆い隠している」とSIAのジョージ・スカリス会長。DRAMの出荷数は前年同月比43%増だったが、平均販売価格(ASP)が60%近く下がった影響で、売上高は40%以上の減少となったという。メモリ製品を除けば、世界半導体売上高は前年同期比で10%近く伸びている。

 また、米国経済の減速の影響にもかかわらず「米国外の市場では、半導体売り上げをけん引する家電製品への需要が力強く伸び続けている」と指摘。PCの売り上げでは、中国を含むアジア太平洋地域が2007年に米国を上回ったほか、携帯端末では、2008年のアジア太平洋地域での出荷台数予測(5億4000万台)が、米国の3倍以上となるとのJPMorganやGartnerの報告を紹介。「他地域(米国外)での家電製品の伸びが、半導体メーカーにとっての機会を生み出し続ける」とみている。

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