音楽SNSのimeem、P2P技術のSNOCAPを買収
合法的なファイル交換が可能なP2P技術を提供するSNOCAPの買収で、imeemはアーティストや音楽レーベル向けのサービス拡充を図る。
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の米imeemは4月7日、P2P企業の米SNOCAPを買収したと発表した。買収金額は非公開。買収によりimeemは、SNOCAPのコンテンツ認識技術やデジタルレジストリを活用し、アーティストや音楽レーベル向けの製品やサービスを拡充する。
SNOCAPは、Napster創業者のショーン・ファニング氏らが設立した企業で、P2Pで合法的に音楽配信を行う技術を開発。同社の楽曲販売ツール「SNOCAP MyStore」は、MySpaceなど多くのWebサイトが採用し、ローリング・ストーンズやコールドプレイなどの有名アーティストの楽曲や、多くの独立系アーティストの作品の売買に利用されている。imeemも既にSNOCAPの技術を採用し、ユーザーがアップロードする楽曲が、配信を許可されたものかどうかを自動認識したり、アーティストやレーベルに対する支払い管理などに活用している。
imeemの創業者、ダルトン・コールドウェルCEOは「SNOCAPは、当社の成長に役立つ、偉大な技術プラットフォームを構築した」とコメント。買収した技術やサービスを活用することで、「今後数カ月のうちに、レーベルや独立系アーティストに対し、Web上のどこでも作品をプロモートしたり、販売できる新しい方法を提供する」としている。
買収に伴い、SNOCAPのCOO(最高執行責任者)でNapsterとSNOCAPの創業メンバーのアリ・アイダー氏が副社長としてimeemに加わる。
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SNOCAPの音楽販売プラットフォームの採用により、ユーザーは合法的なファイルの交換が可能になった。
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