米Microsoftは4月11日、米連邦取引委員会(FTC)に対し、オンライン広告の自主規制ガイドラインに関する提案を行った。
FTCは、ユーザーのプライバシー保護のため、オンライン広告管理の自主規制方針を検討中。原案に対する意見を募っており、Microsoftの提案は、これを受けてのもの。
Microsoftは、オンライン広告における自主規制案を、5つの場合に分けて設定。サイト訪問者からの情報収集時、第三者サイトでの広告配信時、行動ターゲティング型広告の配信時、個人を特定できる情報の使用時、健康や宗教などに関連するセンシティブな情報使用時のそれぞれの場合について、ユーザーへの通知や個人情報の保存期間、ユーザーからの同意取り付けなどの面から、広告配信側が守るべき義務を提案している。
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