松下電器産業が4月28日発表した2008年3月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前期比29.8%増の2818億円となり、22年ぶりに最高益を更新した。
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売上高は0.4%減の9兆689億円。連結から外れた日本ビクター(07年8月から持分法適用会社)分が減ったため、横ばいだった。AVCネットワーク分野の売上高は6%増の4兆18億円。薄型テレビやデジタルカメラなどのデジタル家電が好調だった映像・音響機器部門は8%増だった。
原材料費高騰と価格下落は、売り上げ増とコスト削減でカバーし、営業利益は13.0%増の5194億円。売上高営業利益率は5.7%と、前期から0.7ポイント上昇した。早期退職一時金や保有株式の評価損などを計上し、税引き前利益は0.9%減の4349億円だった。
今期業績予想は、売上高が9兆2000億円(1.4%増)、営業利益が5600億円(7.8%増)、税引き前利益が5000億円(14.9%増)、純利益が3100億円(10.0%増)。
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